夜の不定期連続ドラマ 「姫反」 11
第十一夜 「勝手にしやがれ」
「サンク・マムく~ん。何やってるの~。」
俺が“Rの女”の真似をするときは、コレと決まっている。
口元は『鯉の口』。
弘前公園の堀には、モデルになった奴が今も泳いでいるはず。
流石に“Rの女”の目の前で披露したことはない。
別にしてやってもいいんだけど。
どうせ
「ひっど~い!」
とか言うだけなんだから。
何で彼女はああなんだろ?
やっぱKYなのか?
おっと、公開悪口じゃないぜ?
ホントに嫌いなら、ここには登場させてない。
実際“Rの女”は才媛だよ。
股引と同じ高校出身だからだ。
高校時代の俺なら、逆立ちしたって入れねぇ。
まぁ言っても巨乳だしな。
いや、出てんのは胸だけじゃないからむしろ「虚乳」かな。
しかし俺はヒンヌー好きなんだ。
そう、八重歯のようなな。
フヒヒ。
乳輪デカイ女に興味はねえぜ!
見たことねえケド。
あとは、そうさなぁ。
なんだかんだ言っても、練習は真面目にやってたからな。
自主練してるとこも見てたし、そういう部分に問題はねぇわな。
問題はアレよ。
人の話聴かねぇんだなぁ。
どんなに指導しても、一立ちしたらすぐお帰りなさい。
しかも指導してる最中は聞いてるように見えて、実はムーディ勝山。
「自分の考えがあって、納得しないからやりません。」
これだったら可愛げがあるよ。
じゃあその考えに沿って一緒にいい方法考えよう、
ってなるじゃん?
ちがうんだもん。
何その職人気質?
馬鹿なの?
ねぇ、馬鹿なの?
しかも守銭奴。
夏合宿ぐらいみんなにアイスおごろうよ?
俺、エロDVD売った金で結構いろいろ食わせたぜ?
何の為に夜中3時までバイブ前出ししたかわかる?
伝説のエピソード語ろうか?
・・・いいや。
今度にするわ。
枚挙に暇がねぇわ。
俺を腱鞘炎にする気か?
俺はハートフルで、みんなの心が温かくなるようなことが書きたいのッ!
じゅん、じゅわーっていう感じの奴。
・・・壊し屋だな。
うん、壊し屋だ。
街の壊し屋さんだよ、あんたは。
ロシアの壊し屋おそロシアだよ。
やべっ、悪口ばっかじゃねぇか。
いや、俺は事実を語っているだけだ。
嘘偽りなど一つもない。
ミートホープも真っ青の透き通る白い肌だぜ。
最後に事実をもう一つ。
結局彼女がいなきゃ俺等のパズルは完成しないってこと。
それは彼女も、大事な1ピースだったって事さ。
続きます。
2008/01/29 | 創作
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