【宮城谷昌光 重耳】人に徳をほどこさないで、人を用いようとするのは、罪悪です
人になにかをしてもらいたいと思えば、こちらからなにかをしてあげる。
人に愛されたいのなら、こちらから愛する。
人を従わせたいのなら、まず、人に従ってみる。
人に徳をほどこさないで、人を用いようとするのは、罪悪です。
人に愛されたいのなら、こちらから愛する。
人を従わせたいのなら、まず、人に従ってみる。
人に徳をほどこさないで、人を用いようとするのは、罪悪です。
重耳に問われた趙衰の言。
諸国を流れた重耳は楚、ついで秦に厚遇された。
秦の君主・任好は自らの娘を5人、重耳の室に送り出した。
重耳を当惑させたのは、その娘らのなかに、重耳の甥・圉の妻、懐贏がいた。
懐贏は任好の娘の中でもっとも才のある娘で、それゆえに一時秦で起居していた圉の妻となった。
任好から暗に懐贏を娶ってほしいと言われたことになる重耳は、
胥臣や孤偃に問うた。
彼らはともに娶るべしと答える。
特に孤偃は今は晋の主となっている圉に父・孤突を殺されていることもあり、
その復讐を優先させるため、秦の後ろ盾を得まいという政治的な思考から、重耳に辛い回答を行った。
すくなからず重耳は傷ついた。
正式に結婚していないとはいえ、懐贏は甥の妻である。
生理的な嫌悪感も拭えない。
問われた趙衰の言は、重耳の心に染みた。
重耳は決意し、懐贏を娶ることで任好を喜ばせ、重耳の帰国に対する秦の後押しは揺るぎのないものとなった。
趙衰は至極当たり前の事を説いている。
が、果たして我々はそのように生きているだろうか。
施す前に、施しを求めていないだろうか。
忘れたくないものである。
2013/05/29 | 大切なことはすべて宮城谷昌光が教えてくれた 名言, 宮城谷昌光, 重耳
関連記事
-
-
【宮城谷昌光 三国志】兵の心を掌握したうえに用兵というものがあり
[note]兵の心を掌握したうえに用兵というものがあり、 用兵を先行...
-
-
【宮城谷昌光 三国志】知識の力は邪悪をのぞいて正義を樹てる力にはならない
[note]知識の力は邪悪をのぞいて正義を樹てる力にはならない。 ほ...
-
-
【宮城谷昌光 夏姫春秋】特になし
講談社文庫の夏姫春秋、下巻。 これと言って心に響く言葉は見当...
-
-
【宮城谷昌光 夏姫春秋】未来とは、占いのみによって、わかるわけではない
[note]未来とは、占いのみによって、わかるわけではない。過...
-
-
【宮城谷昌光 子産】物やしくみは、創るより維持するほうが力をついやす
[note]発よ、物やしくみは、創るより維持するほうが力をつい...
新着記事
-
-
「捗るぞ」ってのはこういうことなのね
更新しないうちに結構経ってしまった。 前回の更新以後、1つ歳...
-
-
倒れるまで働いた人を目撃
すき家が問題視されているワンオペを改めず、 店員が倒れたとい...
-
-
ログ・ホライズン見れないのも困るしね
今日はツインズの保育園進級式に出席。 彼らも早いもので下から...
コメント/トラックバック
トラックバック用URL:
コメントフィード