【宮城谷昌光 管仲】人は、好む物に毒があり、慣れたものに凶がある
鄭君は策を好む。大器ではないあかしである。
人は、好む物に毒があり、慣れたものに凶がある。
人は、好む物に毒があり、慣れたものに凶がある。
鄭場の堅い守りを頼みに、野天ではなく籠城を選んだ鄭君に対しての管仲の言。
召忽は、鄭君が斉をはじめとした連合軍を侮ったが故の籠城と見たが、
管仲は野天を選ばなかったことで覇者になる機を失ったと見た。
個人的には前述の、五軍という大群を前に野天の不利を悟って籠城を選んだという記述が
あるので、管仲の深読みではないかと思う。
結果としては斉側の大勝なので間違いでは無かったわけだけれども。
策を好む者は大器ではない、と読めるので、
策を好む私は大器ではないとバッサリ斬られている訳ですが、
その辺は受け止めるとして、
好む物に毒があり、慣れたものに凶があるという部分を教訓としたい。
策士策に溺れる。
慣れとは恐ろしいもの。
そんな言葉を想起する。
慣れていない時というのは、綿密に準備したり、緊張感をもって臨むもの。
いつまでも慣れず、円滑に物事が進まないというのも問題ですが、
慣れてくるとそこに油断が生じるものです。
どんなに熟れた事柄も丁寧に、油断せずに臨みたいものですね。
2013/02/11 | 大切なことはすべて宮城谷昌光が教えてくれた 名言, 宮城谷昌光, 管仲
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