【宮城谷昌光 孟夏の太陽】内に強く、外に弱い方が、生きやすい。
為政者にかぎらず、庶人の生き方としても、
内に強く、外に弱い方が、生きやすい。
人には弱点があり、その弱点をかくせば、
他人はもはや介輔の余地を見いだせないので、なにもあなたに言わなくなる
内に強く、外に弱い方が、生きやすい。
人には弱点があり、その弱点をかくせば、
他人はもはや介輔の余地を見いだせないので、なにもあなたに言わなくなる
陰助を求めた趙盾に対して郤缺の言。
趙盾が為政者として、外の敵に対しては強いが内の敵に弱い点を指摘し、
為政者だけでなく、庶人においても逆の方が生きやすいと説く。
「介輔」とは「介」も「輔」も助けるという意味だから、
弱点を隠してしまうと、逆に誰からも助けを得ることができないと解した。
自信を持って堂々と生きようとすれば、人は普通自らの弱点を隠すように
生きようとする。
外に強いとは、弱点を指摘されたり攻められたりしないように
生きることなのだと思う。
しかしそれでは反対に他人の「助けてあげたい」という気持ちを
想起させられないということなのだろう。
どんなに優秀な人であれ、人は独りでは生きていけないのだから、
勇気を持って自分の弱さを曝け出すことが、逆に楽に生きていく秘訣というわけか。
それにはまず、自分の弱さを自覚する必要があるだろう。
2013/02/12 | 大切なことはすべて宮城谷昌光が教えてくれた 名言, 孟夏の太陽, 宮城谷昌光
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