【宮城谷昌光 管仲】あらかじめ考えるところに、戦術の坎穽がある
あらかじめ考えるところに、戦術の坎穽があり、
敵に近づいたときに感ずるもの、
あるいはひらめきによって、陣を変容させればよい。
敵に近づいたときに感ずるもの、
あるいはひらめきによって、陣を変容させればよい。
鄭の公子・曼伯の天才的な用兵について。
諸兄である子元が作戦や戦術によって勝ちを形而下におくのに対し、
曼伯は勇気という形而上のもので勝ちを収める。
そこに策や布陣は必要ないというもの。
坎穽は陥穽であり、落とし穴を意味する。
前もってああしよう、こうしようと考えること自体に隙が生じ、
臨機応変な対応が出来ないということか。
普通、計画や準備というものが勝利、あるいは成功を導くものと言われる。
それが凡人の考えなのかもしれないが。
しかし普通、当然という前提をあらかじめ持つことがそれこそ陥穽に嵌っている、
と言えなくも無い。
自分は天才ではないのだからとこの言をはじめから採用できないが故に
凡人は凡人なのである。
他人に一歩先んじることが出来るか否かは、
自分は凡人であると自覚しつつも、この言をを採れるかどうかだと思う。
2013/02/13 | 大切なことはすべて宮城谷昌光が教えてくれた 名言, 宮城谷昌光, 管仲
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