【宮城谷昌光 孟夏の太陽】徳は、かくも染みにくく、怨みは、かくも染みやすしか。

徳は、かくも染みにくく、怨みは、かくも染みやすしか。


夷皐を暗殺した趙穿を想った、趙盾の言。

夷皐は趙盾が身命を賭して立てた君主。
しかし暗愚な君主であったのが趙盾の悲劇であった。

夷皐が乱行を行うたび、趙盾は自分の不徳をせめて、ますます身を慎んだ、という。
徳が人に染みないはずはないというのが趙盾の信ずるところであった。

夷皐は自分を立ててくれた趙盾に感謝するどころか、
その諫言をうるさく感じるようになり、果ては趙盾の暗殺を考えるまでになった。
夷皐に招かれた酒宴でついに殺されかけた趙盾は、危機を脱した後、亡命を試みるが、
いざ国境を越えようとしたその時、夷皐が薨去したとの知らせが届く。

趙盾を実父のように慕う親戚の趙穿が、夷皐のあまりの仕打ちに我慢しきれなくなり、
趙盾を追放して悦に入った夷皐を暗殺したという経緯。

徳というものは。
怨みというものは。
趙盾の言うとおりである。

しかし、だからこそ徳を修め、怨みを捨てて生きることが尊いのであり、
それが容易いことではないからこそ、挑む価値があると思う。

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