【宮城谷昌光 介子推】この男につけ狙われることで、弛れることなく、器量をひろげてゆくのではないか
もしかすると、この男につけ狙われることで、重耳は弛れることなく、器量をひろげてゆくのではないか、とさえおもった。
飢餓に苦しみながら斉の国を目指す介推の前に、姿を現した閹楚に対する介推の言。
重耳自らが農民に食を乞うほど悲惨な状況にあった一行。
得意の棒術でここまで重耳の危機を救ってきた介推であったが、
介推もまた何日も食うや食わずであり、戦う気力も体力も残されていなかった。
寺人の暗殺者・閹楚は弱りきった介推を襲うことなく、
反対に食事を与えて立ち去った。
閹楚は、苦難の只中、重耳の為に気と心を一つにしている今、一行には隙が無く、
かえってどこかの国に落ち着き、厚遇され、驕りはじめると隙がうまれると説く。
安定を手に入れた瞬間に、人は成長をやめてしまう。
心の中にいつも閹楚のような脅威を持ちつづける必要があるだろう。
2013/02/16 | 大切なことはすべて宮城谷昌光が教えてくれた 介子推, 名言, 宮城谷昌光
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