【宮城谷昌光 管仲】人は窮したときと栄えたときに本性をあらわす
人は窮したときと栄えたときに本性をあらわすと申しますが、まことです。
管仲の家宰、檽垣の言。
管仲が仕える公子糾がは魯に亡命し、君主荘公に迎えられた。
紆余曲折はあったものの、公子糾の亡命にあたってただひたすらに
逃走すること選んだ管仲に対して、荘公は気骨を感じていなかった。
荘公が以後、公子糾を招くときに管仲の名を出さず、
公子糾もまた荘公をはばかって、荘公と管仲との間をとりなそうとしなかった。
その公子糾を檽垣を暗に批判した。
この時、公子糾は厳密には厚遇されていたものの、亡命の身であり、
栄えた、とまで至っていなかったと思うが、
これまでの主人・管仲の恪勤ぶりを知る檽垣としては
一言言わずにはいられなかったのだろう。
窮したときと栄えたときの評価は、平時の評価を簡単に覆す。
本性を問われる時こそ、泰然自若としていたい。
2013/02/17 | 大切なことはすべて宮城谷昌光が教えてくれた 名言, 宮城谷昌光, 管仲
関連記事
-
【宮城谷昌光 三国志】兵の心を掌握したうえに用兵というものがあり
[note]兵の心を掌握したうえに用兵というものがあり、 用兵を先行...
-
【宮城谷昌光 三国志】知識の力は邪悪をのぞいて正義を樹てる力にはならない
[note]知識の力は邪悪をのぞいて正義を樹てる力にはならない。 ほ...
-
【宮城谷昌光 夏姫春秋】特になし
講談社文庫の夏姫春秋、下巻。 これと言って心に響く言葉は見当...
-
【宮城谷昌光 夏姫春秋】未来とは、占いのみによって、わかるわけではない
[note]未来とは、占いのみによって、わかるわけではない。過...
-
【宮城谷昌光 子産】物やしくみは、創るより維持するほうが力をついやす
[note]発よ、物やしくみは、創るより維持するほうが力をつい...
新着記事
-
「捗るぞ」ってのはこういうことなのね
更新しないうちに結構経ってしまった。 前回の更新以後、1つ歳...
-
倒れるまで働いた人を目撃
すき家が問題視されているワンオペを改めず、 店員が倒れたとい...
-
ログ・ホライズン見れないのも困るしね
今日はツインズの保育園進級式に出席。 彼らも早いもので下から...
コメント/トラックバック
トラックバック用URL:
コメントフィード