【宮城谷昌光 管仲】死の美しさにくらべたら、いかなる生も醜いものだ
死の美しさにくらべたら、いかなる生も醜いものだ。
では、なぜ生き、何のために醜態をさらさなければならぬのか
では、なぜ生き、何のために醜態をさらさなければならぬのか
管仲は敗れた。
親友である鮑叔がに敗れたのである。
管仲自らが放った矢は公子小白に命中したが、その生命にまでは届かなかった。
鮑叔は手を尽くして、荘公から管仲と召忽を得た。
しかし召忽はその日のうちに自害した。
荘公から鮑叔に二人が引き渡されるとき、
召忽は管仲に自ら死を選んだことを告げていた。
「なんじは生きる臣となれ。わたしは死ぬ臣となる。」
つまり、召忽は死を以って忠義の為に死ぬことが出来る臣となり、
管仲は生きて斉に覇権をもたらし、国家の為に尽くした臣となる。
これで公子糾が後世に名を残せる、と。
(召忽の死するや、その生くるに賢る。管仲の生くるや、その死するに賢る。)
管仲はこの後、自身が生命を取り損ねた公子小白(桓公)に仕え、
天下一の宰相となった。
醜いと理解しつつも、その生を全うすることで名を立てた。
どんなに醜くとも、生きていれば出来ることが有る。
今日も生きていることにまず感謝。
2013/03/21 | 大切なことはすべて宮城谷昌光が教えてくれた 名言, 宮城谷昌光, 管仲
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