【宮城谷昌光 奇貨居くべし】凡夫は、すぐれた人に遭って、目をひらいてもらわねばならない

だから凡夫は、すぐれた人に遭って、目をひらいてもらわねばならない。


呂不韋とともに孫氏に教えを受け、
呂不韋とともに苦難を乗り越え、
遂には宰相の家宰となった雉の言。

奴隷として生まれついた雉は、長く奴隷として生きてきただけに、
奴隷としての生き方しか知らなかった。

ところが孫氏に出会い、心の目が開いた。

奴隷という、何も見えない、蒙い世界のなかにいれば、世界の広さ狭さを意識する必要がなかった。
だが目が開かれ、明るい世界を知ったが為に、かえって己の視界の狭さを痛感させられた。
雉は気付かされた己の無力さを、呂不韋を主として信じることで補完しようとした。

主として選んだ呂不韋は稀代の人物であった。
人を救うことによって己が救われ、人を富ますことによって己も富む。
物をあたえて、人を得るという、他の商人とは全く異なる方法で豊盛さを得た。

確かに呂不韋が宰相の座に就くことになったのは、呂不韋自身の努力の賜物であったろう。
しかしその呂不韋とて孫氏の教えを受けなければ、「覆われた者」として一生を終えたはずである。

優れた人に遭えるか。
遭えたとして教えを請い、目を開いてもらうことができるか。
目を開いてもらえたとして、その結果何かを成すことが出来るか。
全ては運のようにも思えるが、その運を引き寄せる為にも、
アンテナを張り続けなければならないだろう。


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